営業は朝4時から。岐阜の一軒家ジム HI-FIVE が「怖くない」ホームページを持つまで
2026年9月にオープンした岐阜市西改田のパーソナルジム HI-FIVE様。運動が苦手な方に向けて「怖くない・迷わない・すぐ行ける」を伝える5ページを、検討して退けたデザイン案とともにご紹介します。

今回ご紹介するのは、岐阜県岐阜市西改田で2026年9月4日にオープンしたパーソナルトレーニングジム「HI-FIVE」様のホームページです。場所は七郷小学校の東どなり、小学校のプールの真隣。紺色のレンガ壁に木の看板がかかった戸建てのジムで、店の前に1〜2台ぶんの駐車スペースがあり、車を降りたらそのまま青いドアへ向かえます。営業時間は火〜土が4:00〜21:00、日曜が4:00〜15:00、月曜が定休日で、ご予約に合わせて営業する完全予約制。ターゲットは運動初心者や運動不足の方で、トレーナーのTOMMYさんはこれまで16歳から75歳まで幅広い年代を担当してこられました。
「生活圏の中の、家みたいなジム」をどう伝えるか
チャットでのやりとりの中で見えてきたのは、岐阜市中心部のパーソナルジムのほとんどがビルの2階にあり、「街へ出かけて通う場所」だということでした。それに対してHI-FIVE様は、住宅街の一軒家で、営業時間は朝4時からで、手ぶらで来られる。つまり出勤前や送り出しのあとに、生活の中でふらっと寄れるジムです。そこでサイト全体のコンセプトを「運動が苦手なまま、来てください」と定め、「怖くない・迷わない・すぐ行ける」をすべてのページで証明することを目標にしました。鍛え上げるジムではなく、はじめの一歩にハイタッチをくれるご近所のジム、という立ち位置です。

検討して、やめた3つのデザイン
ひとつ目は「夜明けのジム」。朝4時からという営業時間を主役にして、淡い空色から白へ移る朝焼けのパレットで叙情的に見せる案でした。魅力的ではあるのですが、料金や営業時間といった情報の頑丈さが弱くなり、パステル調のウェルネス系サイトによくある既視感に落ちてしまうため不採用に。ただし「時間帯」という発想そのものは、後述する「一日の帯」という要素として生き残りました。
ふたつ目は「町の案内板」。レンガの紺、砂利のベージュ、芝のグリーンを使い、町内の掲示板のような素朴で密度の高い方向です。誠実さは出るものの、オープンしたばかりの新店の勢いや、店名にある「ハイタッチ」の明るさが表現しきれませんでした。この案からは、アクセスページの語り口だけを引き継いでいます。「七郷小学校の東どなり」「店の前に停めて、そのままドアへ」という具体的な案内の仕方です。
みっつ目は「暗い×ネオン」。黒地に蛍光色、細く縦長の書体、筋肉の写真という、いわゆるジムらしいスタイルです。これは岐阜市中心部の競合そのものの見た目であり、なにより運動が苦手な方を遠ざけてしまうため、早い段階で外しました。
採用したのは「ハイタッチ・ブルー」
最終的に採用したのは、白い紙の上にブランドの電気的なブルー(#0033FF)を一色だけ思い切って置く方向です。このブルーは、お客様からいただいた料金表画像の青を基準にしました。夜の紺(#001B42)はフッターと料金ボードに使い、強調にはマーカーペンの黄色を重ねます。書体は16歳から75歳までの方が読むことを前提に、ユニバーサルデザインのBIZ UDPGothicを太くまっすぐ。英字の見出しや数字だけBricolage Grotesqueで組んでいます。写真は加工を最小にしてそのまま角丸で置き、影や派手な演出は使いません。「怖いジム」に見えないことが、何より大切だったからです。お客様支給の丸い印章ロゴ、HI-FIVEのワードマーク、そしてふわふわの犬のマスコットイラストをヘッダーに並べたことで、ブルー一色の画面にやさしい表情が生まれました。

このサイトならではの「4時からの一日」タイムリボン
このサイトだけの要素として、営業時間をそのまま横一本の帯にした「一日の帯」をトップページに置きました。4:00から21:00まで伸びるブルーの帯の上に、「出勤前 5:00」「送り出したあと 9:30」「仕事帰り 19:00」といった生活の時間の目盛りを黄色で打ち、日曜は15:00で帯が短くなります。事実をそのまま図にしただけですが、「一日のどこかに、ジムを。」という見出しと合わせて眺めると、自分の生活のどこに通う時間があるかが一目で分かります。表示時に帯が左から右へ伸びる小さな動きだけを添えました。
納品した5ページ
ページ構成はトップ、初めての方へ、トレーナー、料金プラン、店舗案内・アクセスの5ページです。トップでは「こんな方のためのジムです」というチェックリスト、駐車場直行・手ぶらOK・完全マンツーマンなど「5つの安心」、一日の帯、店内と屋外の写真帯、トレーナーと料金の予告、無料体験の4ステップ、アクセスの予告を順に並べました。「初めての方へ」では無料体験の流れ(カウンセリング20分→体験トレーニング20〜30分→プラン説明15分〜→終了、所要約1時間)、貸出のウェア・シューズ・タオルの案内、運動が苦手な方向けのQ&Aを。トレーナーページは累計10,000セッション超、大手R社神奈川エリアでのNo.1、16〜75歳という3つの数字カードを軸に、「無理をさせない」という考え方を伝えています。

料金ページは、お客様が作られていた「紺地に白」の価格ボードの雰囲気をそのまま引き継ぎました。OPEN SALE(20名限定)と通常価格の2本立てで、回数×単価×合計を税抜・税込併記のシンプルな表に。4回のお試しコースは入会金不要であることも表に明記しています。お問い合わせフォームはあえて置かず、LINEの友だち追加・Instagram・電話の3つを導線にしました。スマホでは画面下に「LINEで無料体験」と「電話する」のボタンが常に固定され、どのページからでも一歩が踏み出せます。

アクセスページは、このサイトでいちばん「迷わない」を担うページです。住所だけでなく「七郷小学校の東どなり」「小学校のプールの真隣」「紺色のレンガの建物の、青いドアが入り口」「インターホンを押してお待ちください」と、初めて訪れる方が車を降りてからドアに着くまでを言葉で案内しています。埋め込みのGoogleマップは、住所の文字列ではピンが出なかったため、店舗リスティング名と座標を組み合わせる方式に切り替えて、店名付きのピンが立つようにしました。
公開後も、チャットで育て続けているサイトです
HI-FIVE様のサイトは、公開してからもチャットのやりとりで少しずつ育っています。店内のウェア3着が写る写真に差し替えたい、窓辺のメダカの器の写真を載せたい、犬のマスコットをロゴの横に置きたい、丸い印章ロゴをヘッダーとフッターに加えたい、屋外トレーニングの一文を「現在HYROX準備中です」に変えたい。そうしたご要望をチャットで写真や一言として受け取り、そのつど反映してきました。トップページの見出しも、お客様ご自身の言葉「運動が苦手な方でもお越し下さい。」に置き換わり、トレーナーページと初めての方へのリード文も店主の言葉になりました。デザインの骨格はそのままに、店主の言葉と写真が増えていくことで、サイトはどんどん「その店らしく」なっていきます。
この事例のようなホームページを、あなたのお店にも。写真と、伝えたいことを、チャットで話すだけ。hpbanto.com でお待ちしています。


